嫌いじゃないよ…

この本。
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沼田まほかる『9月が永遠に続けば』を読みました!56歳で遅咲きのデビュー作。うーん…強烈でした。

人間の心の深い闇、屈折した愛情や、執着、嫉妬、憎悪、孤独、不道徳、性的なグロテスクな描写、精神崩壊、、もうありとあらゆる暗いテーマを詰め込んだようなこの異様な作品。
嫌悪感や不快感でいっぱいになるかもしれない。
私も、すごいものに出会ってしまったなという衝撃を受けました。

主人公の一人息子が突然失踪し、付き合っていた男性が事故死。そこに、離婚した元夫の後妻の壮絶な過去が絡み合っていき…みたいな話です。
背筋がゾクッとするような、目を背けたくなるような展開。でも、最後まで見届けなくては気が済まないような、奇妙な引力がありました。出てくる人々が妙にリアルだったり魅力的で、文章力や表現力なのかしら、、内容はともかく、読みやすかったです。
あと主人公が最後、無力感に立ち尽くす場面がわりと好きです。人生が薄っぺらな錯覚に思えて、けれど、またありふれた日常を、幻の暮らしを続けていく他に何ができるだろう、と感じるところ、なんか共感を覚えました。

人は、人生は、綺麗なことばかりではないと思います。良心があれば悪意もある。清く正しく美しく生きようとすればするほど、正反対の感情があることにも気づく。この本に描かれる深い深い闇に、なぜか心が洗われた私でした。あまのじゃくだから、どっか病んでるからそう感じるのかしら。。笑
誰ひとり幸せにならないエンディングが、ほんとに切なかった。けど、終わりだけハッピーだったらなんか白々しくなっただろうし、私的には納得でした。
イヤミスが好きな人にはおすすめです。


めっちゃ夏ですね。極力汗をかかないように過ごしてます。クーラーってほんとすごいなぁ。今いちばんあいしてる電化製品です。笑



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by sayuringo39 | 2017-07-16 19:48 | 漫画・映画・本 | Trackback | Comments(0)

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